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【2024/11/24 00:40 】 |
ADHD診断を受けて10年経った
ADHD”という診断を受けて……今日で丁度、10年になる。
本当に色々あった……。
それまでの人生から見たら信じられない世界を知る機会も何度かあった。

診断を受ける前は、藁にもすがる思いで情報を集めた。
当時は診断できる医者も少なく、片っ端から足で探したりもした。
やっと診断できる医者を探し当てたと思ったら、初診予約が4年待ちだった。
4年後に本当に待ってるかどうかの機会を希望に生きるという期間を過ごした。


…そんな地獄を経験した僕には、今の時代は予想できなかったな。
診断できる医者が格段に増えたどころか、情報が出回りすぎてインチキ診断や発達障害をステータスか何かと勘違いする自称ちゃんまで増える現代。

しかも、そういう奴等が増えすぎたせいで、ADHDの定義自体が昔と微妙に変わったように見えるんだけどな。
話聞いてても明らかに全く共感できないような人が増えたよ。
うつ病でいう「新型うつ」とかいうのも、そんな感じなのかな?
患者以前に、治療の世界自体のイニシアチブが他に移った感じ。

コンサータリタリンと同じ運命を辿らないことを祈るよ。
(というか僕は未だにリタリンの復活を願ってるよ)
本来のADHDでない新定義での患者達には、ストラテラしか処方しないで欲しい。
(いや実際そういう住み分けは実質上、既にされてるのかも?)
情報化社会だから仕方ないとはいえ、もう少し何かしらの対策が欲しいよね。


僕に最初にADHDの診断をしてくれた先生の話。
名前は伏せるけど、まぁ読んでて分かる人は分かるかな。

先生は本当に、患者を救う為に医者やってる人のお手本のような心構えで常に患者の僕達に向き合い続けてくれる人でした。
医療面で沢山お世話になっただけでなく、人間的な励ましも沢山貰った。
それは僕にとっては、実の親からすらも貰ったことのない励ましだった。

自分の幸せを喜んでくれる人が居るって幸せも初めて知った。
(まぁ先生側としては、あくまで医師として患者の幸せを願う範囲なんだけど)
僕にとって先生は、医師であると同時に恩師という意味でも「先生」なんです。


先生には本当にお世話になったし、語り尽くせないくらい感謝してる。
今は閉院してしまった為、僕は別のクリニックに通ってます。

閉院のタイミングは、丁度すごい皮肉な時期だった。
その昔、リタリンがあんなことになった当時の厚生大臣が都知事当選と入れ替わるように、都庁のすぐ近くのADHD専門クリニックが閉院というシナリオ…。

仕方のない事だから、先生に「見捨てられた」とは全く思ってません。
いつか胸を張って「クリニックの卒業生です」と言えるように一生懸命生きていたいと思ってる。先生に救って貰った人生や学んだことを無駄にしたくない。
今でも挫けそうな時は、先生の励ましを何度も思い出して支えにしてる。


ADHD診断を受けて10年…ということは…。
僕が薬擬人化を初めて10周年も今年中に訪れることになる。
(こっちは正確な日にち忘れたけど)
ちょっと気合入れて記念絵。10年の間に成長できただろうか。
2016-01-16.jpg
リタリンのテーマがシンデレラの魔法なだけに、デレマスの『お願いシンデレラ』でも聞きながら描こうかと思ったけど、なんか気分に合わない。
「お願い」繋がりで、マイメロディの『クルミロンド』の方が合ってたわ。
そういやアイマスも去年10週年でしたね。それを考えると最近の10年なんて昔で言う2、3年位だと考えて良いのかも。ジャンプ漫画の進みとかもそんな感じだし。

全ては、先生がリタリンの効果をシンデレラに例えたことから始まった。
いつからかリタリンが、灰被りのADHDを救う魔女に見えるようになった。
先生のあの発想は、僕にとって薬擬人化のきっかけでもあり目標。
以降の擬人化キャラで、未だに超えられる発想のを出せたと思えた時がない。


実際に先生に擬人化絵とか見せたら確実に「不真面目」と思われるだろうな。
(そもそもそんな機会は絶対に来ないだろうが)
いや、でも先生なら笑って流してくれそう。
「こういう突飛な発想が出るのもADHDの特徴ですかね」とか苦笑しながら。

つい、擬人化のノリで薬の効きの調子を説明しちゃったこともあった。
「コンサータがリタリンと違って、じゃじゃ馬で困ってるんですよ
 レキソタンやワイパックスに子守りを任せてるんですが大変そうです」
割りとノリに合わせて貰えた。

先生にヲタバレしてたフシはあった。
「うちのADHD患者さんにも漫画とか描く人は、いっぱい居ますよ
 プロの人でなくとも趣味で描いてる人を含めたら、相当な数です」
って話を聞いたことがある。
そしてその話の最後に、何かを見抜かれていたのか…
「好きなことは、した方がいいですよ」
って励まして貰えた。何気にこれが僕のオタク活動の心を支えてる。


先生とかでなくとも、僕の薬擬人化を見たら「不真面目な患者」って思う人も居るとは思うんだけどね…。実際に叩かれてんの見たことあるし。
一応、僕としては不謹慎や不真面目なつもりは無い。
結局、どう捉えられるかなんて僕の側じゃどうしようもないんだけど。

いや実際に真面目な闘病記みたいなのも書こうか迷ったこともあるんだよ。
でも発表するからには、チラ裏日記よりも何かしらの表現にしたくてね。
それが薬擬人化という形になるのは、誰よりも萌え擬人化が好きな僕の自然体。
(逆にメンヘルの話の時に自然体で無くなる人の方が個人的には信用出来ない)

インターネットみたく「言ったもん勝ち」な世界で、シミュレーションファウルしてる人達と同じことはしたくないってのも強いかな(ひねくれ者)。
実際その薬が必要な程苦しんだ経験が無いとわからんような要素は裏にこっそりと込めて、わかる人にだけわかって貰おうみたいなの目指したくなるんだよね。
そうした方が個性も出ると思うし。でも表現ってのは難しくて上手くいかない。


…こうして書き綴ってみると、あっという間のようで怒涛の10年だったな。
確かに障害者に生まれたことは不幸だったかもしれない。
でも障害者として生きたことで、出会えた幸せだってあったんだ!

そして不幸とか幸せとかより大切なことがある。
その先に、そんな自分が自分だった「意味」を見つけることだ。
これからも命ある限り、何があろうと僕はそれを探し続ける!

ADHDに限った話じゃないけど…「自分にとってのメンヘルって何か」の答えは医者も誰も教えてくれない。自分にしか見つけられない。
それは僕以外のメンヘラの人達みんなも同じだと思う。
いつか見つけようぜ、その答えってやつを。そのためにも生き抜こうぜ、みんな!

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【2016/01/16 14:40 】 | メンヘル・薬 | コメント(0)
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