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今月末に大好きな『妄想戦士ヤマモト』の新装版が発売されるらしい。
丁度その日は自分の誕生日。プレゼントだと思って買おうと思う。 (新装版じゃない方も全巻持ってるんだけど) 宇田川くんが大好きなゲーマーズ辺りで買う予定だにょ。 昨年末は異常なほど、妄想戦士ヤマモトを思い出していた。 俺ツインテとか見てると自動的に恋しくなるんだ。 今季だと、冴えない彼女の云々とか見てても同じような嘆きがある。 妄想戦士ヤマモト以上に萌えヲタの心の奥底にある何とも言語で表現し辛い何かを理解していた作品は後にも先にも見たことがない。 その点だけで言えば、『げんしけん』も『らき☆すた』も遠く及ばない。 ましてや最近のオタクライフが舞台の作品なんて全て論外なレベル。 世間では『萌えブーム』なんて何年も前から言われてる。 一般の場面で萌え絵を見る機会も増えたし、コミケ来場者も増えたりしてる。 だが、本当に萌えを愛している人から見て今の状況はどうだ!? “仏作って魂入れず” …どんどん萌えの世界がそうなっているように見えないか? 決して懐古主義な見解だとは思わない。現代の方が本末転倒しすぎてるんだ。 言語化できなくても確かにそこにあるもの、そして自然に辿り着いてきた者達は共感してきたもの。だが言語化できないが故に、それが無い人相手に説明できない。 それを大切にしてきた人たちの気持ちは必然と蚊帳の外に追いやられていく…。 (いやもう、新天地でも求めて潔く去れよ) 妄想戦士ヤマモトは、ただ萌えヲタの魂を理解していただけではない! 今の状況になることへも、ずっと警鐘を鳴らし続けていた作品だった…。 ところで最近、HDDの録画を整理してたら懐かしいアニメが出てきた。 『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』 第七話で、AGE探検隊(主人公のグループ)がまた、いいこと言ってるんだ。 数年前のアニメを見ても、最近のアニメと比べて全然差があるよ。やっぱり萌えへの見解って確実に、時代の流れと共に表層的な部分しか追わなくなってるよ。 本物の萌え魂のあった熱い作品たち。その存在を後世にも語り継ぎたい。 …とはいえ過去の作品に復活とか続編を望んでる訳じゃ無いんだよね。 魂が引き継がれ続け、時代は常に『より進化』を目指してる未来が欲しい。 (実際の歴史は進化どころか本末転倒に向かっているけど) やっぱり過去の作品だと、現代から見たら未完成な理論とかどうしてもある。 例えば妄想戦士ヤマモトの主人公、山本は現代の基準だと弱点が一つ増える。 彼は「妹萌え」以外にもう一つ、「男の娘萌え」も理解できないことになる。 『男の娘』は当時、属性として確立されてなかったからこそ弱点としてカウントされていなかったけど、現代じゃそれは通用しないよね。 個人的には例のシーンだけは当時読んでて「え? 実は男の子でしたって設定、逆に良いかもって気持ちが、背後から津波のように襲ってこない?」って思ってました。 (その頃は、自分の方が特殊なんだと納得してたけど) 『男の娘』という属性の界隈も最近は色々と疑問を感じてますが。 僕は昔から、この属性の魅力は認めてたし理解もしてました。 でも…いや、だからこそ最近の「男の娘ブーム」は、何か違うと感じます。 内容自体はずっと変わらない物に流行り廃り…評価の手の平返し…。 吉野家コピペ風に言えば「お前、男の娘って言いたいだけちゃうんか」というような人が増えたようににしか見えないんですよ。もう見てらんない。 電撃G'sマガジンの『ウルトラC』をあんな短命に終わらせた世間に何がわかる。 僕なんてシスプリが流行ってた頃から「白雪ちゃん辺りがさ、実は男の子でしたとか設定があったら逆に萌えるよね」とか言ってたぞ(それはそれで問題だろ)。 「男の娘ブーム」はむしろ、僕の中では現代の萌えが本末転倒の道を歩んでいるという状況なのを語るのに最も代名詞として挙げたい位の典型例です。 男の娘に次いで酷い状況なのが、擬人化、邪気眼、百合辺りのブームでしょう。 …それぞれの属性を本当に持ってる人なら、状況は言わなくてもわかるよね。 全ての萌え属性…に限らず、オタク界全体に言えそうなことだけど…。 本来なら「辿り着く場所」だった世界が「目指して来る場所」となるように、お膳立てをされる時代になってしまったというのが一番根本的な問題だと僕は考えてます。 げんしけんで言う「オタクってのは、なろうとしてなるもんじゃない」に近いかな。 そりゃ数多の部分が本末転倒もするよ。 男の娘、擬人化、邪気眼、百合辺りにダメージが特に大きい理由は、それらが本当に自分の足で辿り着かなければいけない要素が強い世界だから。 「これこそが俺の求めていたもの」という歯車の噛み合う感触を、自分の中に本気で実感できてこそ、初めて辿り着ける場所に無ければいけなかったんだよ。 どんな属性も『造語』である以上「やっちゃいけないこと」は厳密には存在しない。 誰が見ても「レズ」と言うような男性向け作品を「百合」と言い張ることも… 男の娘と女装少年とTSなんかを混同することも… 「サザ○さんは魚介類の擬人化」とか言い出すことも… …湾曲解釈の限りを尽くせば、何をやってもOKということになる。 では何故、今まで属性というカテゴリが無事に存在できていたのか。 それは「やっていいか否か」でなく「それがある意味を台無しにさせない」という意識の方を中心にして回るべきものだと皆が理解していたからなのだ。 属性の定義が「間違っている」と言われ問題に挙げられるような作品は大抵、何処が間違っているか以前に「やっていい事か否か」を基準に企画が進んでいることが既に問題視される点となってるコンテンツばかりだ。 本来なら説明無しでも感覚を共有し合える人達しか必然的に来ない世界だったのが、世間から注目されるようになったことで定義の明文化を迫られ、あーでもないこーでもないって迷走してる状態なんだよな。どのジャンルも。 そもそも『萌え』って単語自体、他の言い方では説明できないからこそ生まれたのに、なんか知った風な人に勝手な定義を決められてドヤ顔されてる昨今です。 (…造語って、萌えに限らず皆そんな感じだけど) 自分の好きな属性が無駄に流行っても、「わかってない人」ばかりが押し寄せてくるどころか、そういう人たちに限って声がでかくて、気分悪くもなりますよね。 本当に目指したかったのは「最低限わかってくれる人」で回せる最大値。 …って声に出すと、懐古主義の老害の選民意識みたいですねorz… 実際に表立って問題視してしまう風潮になると、今度はそれに便乗して「俺ルール」の押し付け厨が氾濫する問題が起こってしまうのも事実なんですが(汗 「オタクブーム」「萌えブーム」に喜べないことは決して恥じることでは無い! 表層だけを追って喜ぶ層なんて「うはw オタクな俺やべぇ! また新たな悪趣味、開拓しちゃったかな~」とか言って喜んでる連中だけだ! (既にそういう人達の方がオタク人口の大半を占め始めてるのが問題だけど) 「ブーム」なんてもんは、鉄を熱い内に打ちたがる人種だけが気にすればいい。 オタクってのは、熱くない鉄でも打ち続けるような人種が居て良い世界だ。 鉄が熱くなるまで…いや、熱くならなくても打ち続ける! 非現実の世界を求める冒険者が、現実世界に肯定される必要なんて無いのさ。 ここで僕達が何かを求めて広げるのは『イカロスの翼』なのだから。 きっと今日も誰かが…呪われた魂を翼に変えて羽ばたこうとしている…。 PR |
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